2023/02/04 第8回福澤杯争奪全国学生辯論大会
2月4日(土)に、第8回福澤杯福澤杯争奪全国学生辯論大会が、三田演説館にて開催されました。
当会からは、間島秀慧(法3)が、演題「命の自転車操業」のもと、献血で集められた血液の活用・供給体制について、
髙森光(文2)が、演題「女神の隠匿」のもと、裁判における損害賠償の判断方法を明確化する重要性について訴えました。
結果は、間島弁士が見事最優秀賞を収めました。
髙森弁士は入賞は逃しましたが、自らの想いを熱く訴えました。
以下弁士の感想です。
この度第八回福澤杯争奪全国学生辯論大会に出場させていただきました、3年会員の間島秀慧です。
私は、今回「命の自転車操業」の演題のもと、献血で集められた血液の活用・供給体制について弁論を行わせていただきました。
献血というと街中でしきりに協力を呼びかけていて、採血を行う少し痛そうなものと言った印象ですが、今回はその献血で集められた血液のその後について訴えました。
献血で集められた血液には手術や出血を補うための輸血と病気の治療に用いる薬として用いる製薬の2つの用途が存在します。しかし、その現状は需要に対して血液が足りずに危険性や供給不安定化などのリスクがある海外産の輸入に依存している状況です。
この現状を改善すべく、今回の弁論では血液を効率的に使えず、廃棄という問題が発生している現状に着目し、ブラッドローテーションという政策を提言させていただきました。
私自身、これまでコロナ禍の影響で対面で演壇に立つという経験がないままだったのですが、本大会で初めて対面で演壇に立つことができ、対面の良さ・弁論の良さというものを改めて肌身をもって感じることができました。
最終的な結果としては最優秀賞という光栄な結果をいただけたこと、非常に嬉しく思います。自身が以前より問題意識を持ってきたテーマで弁論を行い、賞を頂けるという経験は弁士としてこの上なく嬉しいものです。ただ一方で、まだまだ、自分にはできることがあったのではないかという思いもあります。
この思いをもとに、今後の会活動において自身の経験を還元していきたいと思っております。
最後になりますが、これまでの指導や添削・練弁などに携わってくださった会員の皆様、そして本大会の開催、運営にあたり、ご協力くださったすべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
この度第八回福澤杯争奪全国学生辯論大会に出場させていただきました。2年会員の髙森光です。
私は今回、「女神(テミス)の隠匿」という演題の下、裁判における損害賠償の判断方法を明確化する重要性について弁論させていただきました。
損害賠償とは事故やトラブルで発生した損害に対して支払われる賠償金を指しており、トラブル解決の手段として用いられています。この賠償金は裁判所が判断を行っていますが、どのように決めるのかという判断方法が示されておらず、当事者が不利益を受けている現状があります。また、判断方法が示されていないことによって、控訴・上告の要件を満たしておらず、控訴・上告に繋がらない問題があります。
この弁論では、自らの問題意識と判例を分析して得られたデータを元に作成を行いました。また、裁判所の掲げる懸念点とプランの重要性を弁論中で比較したことで、問題意識を明確にすることができたと思います。
大会を通して、自分の問題意識が伝わるよう深く考えただけでなく、データや構成の検討を行い、弁論を作成する中で、とても有意義な経験をさせていただきました。
最後になりますが、本大会にあたって指導を行ってくださった先輩や作成に協力してくださった方々に厚く御礼申し上げます。
ここで培った経験を今後の弁論作成に活かしていき、還元できるよう努めてまいります。