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2025/06/28 第47回全国学生新人弁論大会

6月28日(土)に、第47回全国学生新人弁論大会が、中央大学多摩キャンパスCスクエアにて開催されました。


当会からは、村上逢史(経済1)が、演題「栄光ある撤退」のもと、病床過多の問題とその解決について、


道端悠月(法1)が、演題「命のとりこぼし」のもと、医療事故調査制度の問題点とその解決について訴えました。


結果は、村上弁士が見事準優秀賞を収めました。


道端弁士は入賞は逃したものの、自らの想いを熱く訴えました。


以下,各弁士の感想です。



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このたび、第47回全国新人学生弁論大会に出場させていただきました、辞達学会一年会員の道端悠月です。


私は、今回「命のとりこぼし」の演題のもと、医療事故調査制度の問題点とその解決を訴えました。


多くの命を救うはずの医療現場ですが、そこでどうしても起きてしまうのが医療事故です。そんな医療事故を繰り返さないために、2015年から日本で施行されたのがこの医療事故調査制度です。この制度は、医療事故が発生した際に病院側が事故を第三者機関に報告し、再発防止策を講じるために調査を行う制度です。しかしこの制度には、そのような目的とは裏腹に調査の中で再発防止のために作られた調査報告書が裁判で医師の責任を追及するための証拠として使用されてしまうという問題を抱えています。これによって医師は調査の協力に消極的になってしまい、政府が制度施行時に想定していた医療事故の報告件数の2割ほどしか報告されず、制度は機能不全に陥っています。


この現状を打破するために私は、調査報告書が裁判で使用されないよう、法律で報告書の裁判利用を禁じる「ピアレビュー特権」を導入するプランを訴え、医師の報告に対する心理的な抵抗を減らして、制度が本来の目的を果たせるようになるような体制の構築を目指しました。


結果として入賞には至らず、悔いの残る結果ではありましたが、それでもこの大会という大きな舞台で、自らの考えを多くの人々に訴えることができたのは、かけがえのない経験でした。また、大勢の聴衆を前にして発表し、その場での質疑に即座に対応するという経験も、今後の人生において貴重なものであると確信しています。この経験を糧に、今後も辞達学会の一員として、より一層活動に励んでまいります。


最後になりますが、10日間もの間、弁論作成のご指導、ご協力してくださった同期や先輩方、そして第47回全国学生新人弁論大会の開催、運営に尽力してくださった皆様に、深く御礼申し上げます。


本当にありがとうございました。





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この度、第47回全国学生新人弁論大会に出場させていただきました、1年会員の村上逢史(ムラカミアシュ)です。


今回、私は「栄光ある撤退」の演題の元、病床過多の問題とその解決について訴えました。


現在、日本の医療費は年間47兆円を超えており、その中でも入院医療費が最も大きな割合を占めています。この背景には、過剰な病床数の存在と、それによる「供給者誘発需要」があり、本来不要な入院が促進され、医療費の肥大化につながっているという問題があります。


私はこの問題を解決するため、病床削減に罰則を伴う規制を設けるとともに、病床の設置権を売買可能とする「病床クレジット制度」の導入を提案しました。この制度により、病床数の最適化を図りつつ、病院の経営の自由にも配慮した持続可能な医療体制の構築を目指しました。


結果としては準優勝することができました。優勝することはかないませんでしたが、大会という大舞台で、自らの問題意識を社会に訴えるという貴重な経験ができたことは、私にとって大きな財産です。この経験を通じて、即興で相手の意図をくみ取ることや自分の考えを伝えることの難しさを痛感すると同時に、言葉の力の可能性も強く感じました。


今後は、この経験と反省を糧に、より説得力ある弁論を構築できるよう努力を重ね、辞達学会の一員として成長していけるよう努めてまいります。


最後になりますが、弁論原稿の作成において助言をくださった先輩方、そして大会の開催・運営に尽力してくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。


本当にありがとうございました。



 
 
 

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