2025/09/27 第28回桜門杯争奪全国学生弁論大会
- 辞達学会
- 22 時間前
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9月27日(土)、第28回桜門杯争奪全日本学生弁論大会が日本大学神田三崎町キャンパスにて開催されました。
当会からは加藤みらの(文1)が、演題『決済に群がる闇』のもと、後払い決済における法整備の欠陥とその解決について訴えました。
結果は見事、優勝と聴衆審査員賞を収めました。 弁士お疲れ様!
以下、弁士の感想です。

この度、第二十八回桜門杯争奪全日本学生弁論大会に出場いたしました、一年会員の加藤みらのです。
今回、私は「決済に群がる闇」の演題のもと、後払い決済における法整備の欠陥とその解決について弁論を行いました。
私が弁論の主題として取り上げましたのは、「BNPL(Buy Now, Pay Later)における悪質業者排除の必要性」です。
近年急速に普及しているBNPLは、クレジットカードに比して市場規模は小さいものの、相談件数が急増しており、消費者被害の温床となっています。とりわけ、意図しない定期購入契約や高額な違約金請求といったトラブルは後を絶たず、その背後には悪質な販売業者の存在があります。
しかし現行制度では、クレジットカード会社に課されている「加盟店審査義務」がBNPL事業者には存在せず、悪質業者が容易に市場へ参入できる構造的欠陥が残されています。私は弁論において、BNPL事業者に加盟店審査を義務付け、悪質業者を市場から排除する仕組みを整えることこそが、消費者保護に不可欠であると訴えました。
大会においては、弁論全体の論理の一貫性、日常生活の事例から社会的課題を抽出した構成、さらに視覚的補助として用いたパワーポイントの明瞭さなどが評価され、優勝ならびに聴衆審査員賞を賜りました。また、質疑においても想定質疑に即した円滑な応答を行えた点が、評価の一助となったものと考えております。
今後は、今回の弁論作成・発表を通じて得られた経験を糧とし、更なる研鑽を積んでまいります。論理構築や説得力ある表現方法の向上に努めるとともに、より広範な社会的課題に目を向け、弁論活動を通じて自己の成長に資するよう精進してまいりたいと存じます。
末筆ながら、第二十八回桜門杯争奪全日本学生弁論大会の開催にあたり、多大なるご尽力を賜りました関係者の皆様、そして集団作成や練弁、添削にご協力くださった同期・先輩方に、厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

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