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2025/11/15 第36回雄叫杯争奪安全保障問題弁論大会

11月15日(土)、第36回雄叫杯争奪安全保障問題弁論大会が開催されました。


当会からは竹中大陽(法1)が、演題『怪しい保護』のもと、弾薬不足問題とその解決について訴えました。


結果は見事、第三席を収めました。


弁士お疲れ様!


以下、弁士の感想です。


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この度、第36回雄叫杯争奪安全保障問題弁論大会に出場いたしました、一年会員の竹中大陽です。 今回、私は「怪しい保護」という演題のもと、有事における弾薬供給の脆弱性と、その解決策としての生産体制強化について弁論を行いました。


私が弁論の主題として取り上げましたのは、「国内弾薬生産サプライチェーンの維持・拡大の必要性」についてです。


昨今の世界情勢、特にロシアによるウクライナ侵攻や中東・台湾情勢の悪化を受け、日本の安全保障環境は緊張を高めています。しかし、肝心の継戦能力を支える「弾薬」は、輸入依存や国内備蓄の不足により、有事の際に早期に枯渇する恐れがあります。私は弁論において、現在政府が進めている輸出規制緩和等の政策だけでは、中小企業が多重下請け構造を形成する「組み立て方式」の生産体制下において根本的な解決が困難であると指摘しました。そこで、政府出資による合弁会社を設立し、分散したリソースを集約・統合することで、安定的な設備投資と生産体制の構築を行うべきであると訴えました。


大会におきましては、第三席という評価を賜りました。 安全保障という専門性が高く難解なテーマに対し、正面から挑んだ姿勢や、聴衆に伝わるよう明快に構成された原稿が評価されました。また、入念なリサーチと練習の成果として、当日の質疑応答において背景情報を的確に提示しながら論じることができた点も、確かな手応えとなりました。


一方で、講評を通じては、現状分析や問題の所在についての掘り下げになお課題が残ることを痛感いたしました。特に、文献情報のみならず有識者へのヒアリングを通じた一次情報の取得による全体像の把握や、憲法との整合性・法的根拠に基づいたより強固な論理構築がいかに弁論の説得力を左右するかをご教授いただき、今後の指針となる新たな視座を得ることができました。


今後は、今回の弁論作成・発表を通じて得られた経験を糧とし、更なる研鑽を積んでまいります。講評で頂いた課題と向き合い、より多角的な分析と説得力ある表現方法の向上に努め、弁論活動を通じて自己の成長に資するよう精進してまいりたいと存じます。


末筆ながら、第36回雄叫杯争奪安全保障問題弁論大会の開催にあたり、多大なるご尽力を賜りました関係者の皆様。 そして何より、昨年度出場予定であった先輩から託された大切なテーマを形にするにあたり、作成や練弁、添削に親身にご協力くださった同期・先輩方に、厚く御礼申し上げます。


誠にありがとうございました。


 
 
 

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