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2022/12/11 第41回東京大学総長杯争奪全国学生弁論大会


2022年12月11日に、第41回東京大学総長杯争奪全国学生弁論大会が、東京大学駒場キャンパスにて開催されました。




当会からは、歌川喜矢(文1)が、演題「持たざる者」のもと、日本の無国籍者問題について訴えました。




惜しくも入賞は逃しましたが、聴衆へむけ自らの想いを熱く訴えました。弁




以下弁士の感想です。




この度、第四十一回東京大学総長杯争奪全国学生弁論大会に出場させていただきました、一年会員の歌川喜矢です。


 今回、私は無国籍者の救済について訴えました。

 無国籍者とは、その名の通り国籍を持たない人のことを指し、日本においても、その存在は認知され始めています。無国籍者は国籍を持たないために、健康保険に入れなかったり銀行口座を作れなかったりするため、日本での生活にあらゆる支障が出てしまいます。また日本では、国籍を与える方法が海外と違うために、新たに生まれる子供が無国籍者となってしまうケースが存在しています。このような状況を受け、無国籍者の現状を少しでも改善したいと思い、誰もが国籍を得られる方法を模索しました。そこでプランでは、日本で生まれ、かつどこの国籍も取得できない子供に日本国籍を与える規定を国籍法に加えることと、今無国籍の人が法務局に相談することで国籍を得られる制度を構築することを提案いたしました。

 現在の国籍法にも、親が無国籍の場合子供にも国籍は与えられることになっていますが、これは親が国籍を所持している場合に適応されません。そこで、親の国籍に関わらず、無国籍になる可能性のある子どもに日本国籍を与えることを目指しました。また、現在法務局には国籍課が国籍相談に関する窓口をしていますが、それはあくまで日本国籍を取得したい国籍所持者に対してのものであり、無国籍者の相談には対応していません。そのため、国籍課で無国籍者に対応するような制度を作ることを目指しました。 

 また今回の大会において採点基準となった説得力に関して、集団作成や練弁を通し、より伝わりやすいもの作っていけたのではないかと感じています。しかしながら、聴衆に納得感を与えることができませんでした。この原因は、弁論内に、より分かりやすいプランの説明を入れられなかったことにあると考えています。時間を存分に使って説明しても良かったのではないかと、とても悔しく感じております。


 結果として入賞することはできませんでしたが、当日演題に立って弁論をすることができたことは、大変貴重な経験になりました。ご協力頂いた会員の皆様をはじめ、本大会の開催及び運営にあたり、ご協力くださいました方々に

厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。



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