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2023/02/18 第12回全日本学生弁論大会



2月18日(土)に、第12回全日本学生弁論大会が、和泉ホールにて開催されました。




当会からは、小中春樹(法1)が、演題「立役者」のもと、現在の検視における問題点について訴えました。




結果は入賞を逃しましたが、自らの思いを熱く訴えていました。





以下弁士の感想です。



この度、第十二回全日本学生弁論大会に出場させていただきました、一年会員の小中春樹です。


今回、私は検視の問題点について訴えました。

検視とは、全国約17万人存在する異状死体、いわゆる「アンナチュラル」と呼ばれる死体が発見されたとき、その死体を調査し、犯罪性の有無を判断することを指します。検視を行う主体は、専門的な知識を持つ、「検視官」によって行われます。この検視において「事件性あり」と判断されれば、解剖に回されると同時に、事件の捜査が開始します。一方、「事件性なし」と判断されれば、事件の捜査は行われないことになっています。このように検視は今後に事件捜査を左右する非常に重要な手続きとなっています。しかし、現在この検視は死体の表面的な部分のみを調査し、内部を調べていないために、犯罪の見逃しが生じてしまっているのです。実際、ある研究機関が過去に調査したところ、検視で事件性なしと判断されたのにも関わらず、実は事件性があった事例が数多く存在しています。まだ発見できたものは良かったものの、実際はもっと見逃しは多いと指摘されています。このような状況を踏まえ、事件性の有無の判断を確実なものとし、犯罪の見逃しを少しでも無くしたいと思い、その原因である検視の部分を改善できないかと模索しました。そこで私はプランとして「死亡時画像診断」という方法に着目しました。「死亡時画像診断」とはCTやMRIを使い、死体内部の状況を調査する方法です。しかし、この方法は検視官の判断によって使うかどうか委ねられているため、あまり使われていませんでした。そこで今回は検視官の判断に関わらず必ず導入するというプランを打たせていただきました。


結果として入賞することはできませんでしたが、当日演台に立って弁論をすることができたことは、大変貴重な経験です。

ご協力頂いた会員の皆様をはじめ、本大会の開催及び運営にあたり、ご協力くださいました方々に厚く御礼申し上げます。

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