top of page

2023/02/25 第26回紫紺杯争奪全国学生雄弁大会



2月25日(土)に、第26回紫紺杯争奪全国学生雄弁大会が、和泉ホールにて開催されました。




当会からは、松田睦己(法4)が、演題「辞達而己矣」のもと、各大学の弁論を形式値化することの必要性を訴えました。




結果は入賞を逃しましたが、自らの思いを熱く訴えていました。






以下弁士の感想です。



お疲れ様です。松田です。この度、第26回紫紺杯争奪全国学生雄弁大会に出場しました。


まずは、紫紺杯出場にあたって、共に歩んでくれた松場、添削を手伝ってくれた同期や後輩、大会やレセに足を運んでくれたみんな、そして大会当日に北海道旅行へ飛び立ったいとしゅん。また、今回は弁論の性質上、OB・OGの皆様にもアンケート等を通じて、ご協力いただきました。この場を借りて皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


私が今回の弁論で伝えたかったことは主に以下のとおりです。


・辞達が目指す弁論を理解してもらうこと

・あるべき弁論の答えは1つではなく、自分の物差しで測った弁論の理想像を他者に押し付けることは不毛であること

・我々が取り組む弁論って何の意味があるのか再考し、再定義し直す必要があること

・理念を実現する手段としての”弁論の価値”を最大化できるよう「弁論に関する議論」がもっと行われるべきだということ

・他者を一方的に非難するのではなく、ちゃんと議論しようということ


これらをどこまで達成できたのかは正直わかりませんが、周りの反応が嘘じゃなければそれなりに達成できたのかなと思ってます。紫紺杯の大会趣旨でも「実践を以て弁論は完成する」と述べられていたとおり、これからも弁論活動に取り組んでいく後輩達の行動に少しでも変化があれば、私の弁論は報われます。ここまでが、自身の弁論についての話です。


次に、今回の紫紺杯全体を総括しようと思います。

私の弁論中の言葉を用いると、「本質的な議論をしよう」ということが多くの弁士の主張に共通していたと思います。やはり、コロナ禍に直面し、弁論界の良い部分を引き継げなかったという責任感と、一方的に非難するだけの野次や質疑が蔓延る現状の弁論界への問題意識から、我々の代の統一見解だったのではないかと思います。だからこそ、皆さんには、現在の知識や経験から弁論の価値を再構築しようとするのではなく、もっと過去に学び、今までどんな価値が受け継がれてきたのかを理解した上で、今後どのような価値を構築し、継承していくのかを考えてもらいたいです。そして、今回の大会でも多く語られていた「社会変革説」についてですが、社会変革を志向する一人として、同意するところが多いです。そして、今回の紫紺杯では、それをどうやって実行するかという方法論に踏み込んだ弁論が多く、僕自身も社会変革説に少し希望が持てました。とはいえ、それはあくまで理想であって、現段階では実現されていません。そこを1つのゴールに弁論が変わっていくことが求められていますが、その変化の間にも弁論に取り組む人は存在し、彼らの存在がなければ、弁論が滅ぶ未来すらあります。だからこそ、僕としては今ある弁論の価値と向き合う必要性を説いたつもりです。また、「訓練本質説」と「社会変革説」が二項対立で語られている現状には少し違和感があります。これらは、共存可能な考え方だと思いますし、これらの両輪があって初めて社会を変えられるのではないでしょうか。理想論を語るだけでは社会は変わらないことは、弁論に取り組む我々が一番理解しているはずです。


以上が紫紺杯の振り返りになります。数ヶ月前は「紫紺杯出るぞ!!」と息巻いていましたが、ここ数週間はめちゃめちゃ憂鬱だったのが本音です。後輩にダサいところは見せられないと必死に弁論書きました。周りのサポートも受けつつ、言いたいことは全部言えたので、後輩のみんなの意識や行動に少しでも変化があれば松田は泣いて喜びます。これを機に、弁論談議をふっかけてくれる後輩が一人でも増えたら、それもそれで泣いて喜びます。

最近の投稿
更新日時
タグ
bottom of page