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2023/10/15 第63回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会

2023年10月15日、中央大学茗荷谷キャンパスにて、第63回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会が行われました。




当会からは、




中村亘貴(文1)が演題「歴史を繰り返すな」のもと、PFAS汚染の現状とその解決について、



河野景子(法2)が演題「未来の重み」のもと、保育士のおかれる現状とその解決について訴えました。





結果は、河野弁士が見事準優勝を収めました。



中村弁士は入賞は逃したものの、自らの想いを熱く訴えました。






以下、弁士の感想です。




この度、第63回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会に第1弁士として出場させていただきました、1年会員の中村亘貴です。


今回、私は『歴史を繰り返すな』という演題のもと、PFAS汚染に関する弁論を行いました。PFASは、1万種類以上ある、有機フッ素化合物の総称です。そのPFASは、甲状腺疾患や子供の低体重出生などの健康被害を引き起こすことが科学的に証明されており、アメリカなどで大規模の健康被害を引き起こしています。

日本でも、全国各地で基準値を大幅に超えた値が検出されています。

そのような状況に対し、アメリカやEUでは、PFASに対する対策が義務化されています。

しかし、日本では、PFASに対する対策が義務付けされていません。そのため、対策を行なっている自治体もあれば、水質調査さえ行なっていない自治体もあるのです。

このような日本の状況に対し、私は、即座に対策を打てるプランとして、「緊急規制項目」という枠組みを作ることを提案しました。


次にこの度の弁論の反省点を述べさせていただきます。


大会後のレセプションで、審査員の方に講評していただいたところ、「大変興味深い弁論だった」と口々に仰っていました。内容に関しても、日本での被害性に対するご指摘(PFAS対策の重要性があまり伝わっていない点)以外はありませんでした。


審査員からは指摘されませんでしたが、他大学の方に、「一部の質疑が苦しそうに見えた」というご指摘がありました。実際その通りで、2番目の質疑では、質疑内容を理解するのに時間がかかり(結局、質疑の意図を理解できず)、真正面から質問に対して答えることができませんでした。また、質疑で「簡潔に言う」という点については意識できましたが、途中でラグ(回答に迷いが生じたため、言葉に詰まること)がありました。今回、「間を置かずに、簡潔に伝える」ことができていなかったため、今後その点に注視したいと思います。


惜しくも、入賞を逃しましたが、今回の作成・大会を通じて培った経験を活かして、今後の辞達の活動に励みたいと思います。



最後になりますが、大会を運営してくださった方々、前日の夜遅くまで作成にご協力いただいた方々に心から感謝申し上げます。


本当に、ありがとうございました。





この度、第 63 回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会に出場させていただきまし た、1 年会員の河野景子です。


私は、今回「未来の重み」という演題のもと、保育士の労働環境について弁論 をさせていただきました。 現在、政府は保育士 1 人あたりが受け持つ子供の数を定めていて、これを配 置基準と呼んでいます。そして、その基準に基づく公費を中心として、保育士の 給料が支払われています。しかし、OECD の加盟国と比べても、担当する子供 の数が多すぎること、そして子供の安全を守るため実際は配置基準以上の人 数を雇っている保育園も多く、1 人分の給料が少なくなっていることなどの深刻 な状況が存在してます。その結果、余裕のなさによる不適切保育等の問題が 生じやすくなるのに加え、保育士の離職率も増えることで、残された保育士の 負担も重くなるという悪循環に陥っています。そこで、私は保育士 1 人分の負 担を減らし、給与の確保も可能となる、配置基準の改善を提案させていただき ました。


本大会で準優勝を頂けたのは、作成にご協力して下さった会員の皆様、そして 大会を運営して下さった会員の皆様のおかげであり、心から感謝申し上げま す。その一方で、原稿において、聴衆が混乱しないようにより分かりやすい説 明を心がけ、現在の配置基準の根拠等を含む重要なデータを盛り込むべきで した。また、質疑に関しても、想定外の質問に屈することなく、配置基準改善の 重要性を強く訴えるべきであったこと、聴衆が求める回答を簡潔に答えるべき であったこと等、反省点も多くあります。 これらを改善し、より一層成長出来るよう精進して参ります。そして、今回の貴 重な経験を活かし、今後の集団作成に還元出来るよう努めます。


最後になりますが、お忙しい中毎日のように作成にご協力して下さった班員の 皆様、沢山の指摘や質疑練習そして応援をして下さった会員の皆様、大会を 運営して下さった皆様、そして大会に関わって下さった全ての方々に深く御礼 申し上げます。本当にありがとうございました。

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