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2024/07/06 第49回春秋杯争奪全日本学生雄弁大会

7月6日(土)、第49回春秋杯争奪全日本学生雄弁大会が、法政大学市ヶ谷キャンパスにて開催されました。



当会からは髙森光(文4)が、演題『社会はこの手から』のもと、社会変革のあり方について訴えました。


惜しくも入賞を逃しましたが、自らの想いを熱く訴えました。



以下、弁士の感想です。


なお目の持病のため、大会運営者と相談の上サングラスを着用して弁論を行っています。

ご理解のほどお願いいたします。



 この度第49回春秋杯争奪全日本学生雄弁大会に出場させていただきました、4年会員の髙森光です。今回「社会はこの手から」という演題のもと、社会の定義を再検証したのち、学生である私たちが社会変革をいかにして達成して行くのかについて主張させていただきました。

 まずは今回の出場にあたって献身的にサポートをしてくれた指導者に感謝したいと思います。今回の弁論は細かい議論を重ねた上で完成できたものであり、抽象的な定義や問題意識をどのように伝えるのか相談しながら完成したものです。

 そして今回の弁論を作るにあたって、事前審査や外部との交渉、大会に足を運んでくださった会員の皆様に御礼申し上げます。

 今回は「社会」というものを分析することで、私たちが社会変革をどのようにしていくのかについて述べさせていただきました。私たちは弁論を通じて「社会を変える」といいます。ここで論じられる社会変革とは「社会構造を変える」という意味合いで用いられることが多く、実社会でそのような構造の変化を起こすことができるのは一部の裁量がある人であるとされています。

 しかし、「社会」の定義を検証すると社会の本質は社会構造ではなく、「人々の意思」であるといえます。社会問題を経験した当事者が意思を形成し、当事者の行動が相互作用を起こしていくことで社会が形成されると考察しました。加えて、日本社会のような「大きな社会」の中に地域コミュニティや家族、弁論部をはじめとする「小さな社会」が複層的に存在していることが社会の複雑性を想起させており、構成要因である人が多様に移動することから、小さな社会の変革の連鎖を起こしていくことが社会変革を行う上で必要不可欠であると主張しました。

 この弁論では社会学の理論を軸に置きながら議論を展開していきました。自らの問題意識と理論を足掛かりとした分析を元に作成していき、既存の形にとらわれずとも抽象的な概念を言語化していけた経験は自分の中で大きなものであると感じています。

 最後になりますが、本大会にあたって指導を行ってくださった方や作成に協力してくださった方々に厚く御礼申し上げます。

 ここで培った経験が今後弁論を通じて社会変革を志す会員の一助となれば幸いです。

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