2024/11/03 第47回大隈杯争奪雄弁大会
11月3日(日)、第47回大隈杯争奪雄弁大会が、早稲田大学早稲田キャンパスにて開催されました。
当会からは土屋陽由(文1)が、演題『 』のもと、アイデンティティの危機を克服する社会のあり方について訴えました。
惜しくも入賞は逃しましたが、自らの想いを熱く訴えていました。
以下、弁士の感想です。
この度、第47回大隈杯争奪雄弁大会に出場しました一年会員の土屋陽由です。今回、私は「『 』」(からっぽ)の演題のもと、現代の若者が抱えるアイデンティティの危機の問題と、その解決方法を訴えました。
そもそもアイデンティティの危機は、自分が何者か、どのように生きるべきかが分からなくなる心理状態で、特に青年期に顕著に現れます。自己理解を深めアイデンティティを確立することは、豊かな人生を築く基盤となりますが、多様性が広がる現代では、そのプロセスが困難になっています。以前は社会が提供する「基準」をもとに自己を相対化しやすかったのに対し、今は多様な価値観が共存するため、個々人の評価基準が曖昧になり、自分の価値観を見出しにくい状況です。
そこで解決策として、まずは自分の価値観を確立するための他者との比較機会を積極的に作ることが重要です。異なる価値観を持つ人と交流し、自分との違いを認識することで、自分を相対化しやすくなります。次に、コミュニティで他者を受け入れる姿勢を持つことも大切です。価値観の異なる人々が互いに協力し、交流する場を増やすことで、アイデンティティの確立を促進する社会環境を整えることができます。このように他者と関わりながら自分の価値観を形成していくことが、アイデンティティの危機を乗り越える鍵となります。
結果として入賞することは叶わず、悔しい気持ちでいっぱいです。しかし、憧れの弁論大会に出場することができて、とても良い経験になりました。この貴重な機会を今後の活動に生かして行きたいと思います。
弁論作成に協力してくださった同期や先輩方、第47回大隈杯争奪雄弁大会の開催・運営に尽力してくださった皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。