2024/11/17 第64回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会
11月17日(日)、第64回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会が、中央大学茗荷谷キャンパスにて開催されました。
当会からは田中杏依(法1)が、演題『限られた資源』のもと、軽症者による救急車利用の問題点とその解決について、
紺野莉子(経1)が、演題『誠意のこもった贈り物』のもと、骨髄移植ドナーの不足をとりまく現状とその解決について訴えました。
惜しくも入賞は逃しましたが、自らの想いを熱く訴えていました。
以下、弁士の感想です。
この度、第64回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会に出場させていただきました、1年の田中杏依です。私は、今回「限られた資源」という演題のもと、救急車の出動状況の課題とその解決策について弁論をさせていただきました。
現在、救急車の出動件数が年々増加しており、救急医療の逼迫を招いています。しかし、この出動件数のうち、「約半数」を占めているのが、本来救急車を必要としないはずの軽症者による利用です。救急車は限られた医療資源であることから、軽症者が救急要請をすることで、本当に救急車を必要とする重症患者の元への派遣が遅れ、救えるはずの命が救えなくなってしまう危険があります。このような事態に対応するため、国や自治体は相談窓口の設置や救急車の有料化の検討を行ってきましたが、軽症者による救急車の利用抑制に十分な効果を発揮できていません。
そこで私はコールトリアージと呼ばれる、119番通報を受けた指令室において、患者の緊急度・重症度を判断するシステムの導入と軽症者搬送における民間救急の活用を提案しました。
結果として入賞することができず、悔しさと連日作成にご協力いただいた皆様への申し訳なさを強く感じています。
一方で、大会作成を通じて弁論に真剣に向き合い、皆様にご指導いただき、今後の弁論作成に活かすことのできる多くの学びを得ることができました。歴史ある花井杯で演台に立ち、弁論を披露し、非常に貴重な経験をさせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。本大会で得た反省と学びを活かし、より一層成長し、そして今後の会活動に貢献できるよう努力してまいります。
最後になりますが、連日質疑・声調練習を含め、作成にご協力いただいた皆様、大会運営をして下さった皆様、そして本大会に携わって下さった全ての皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
この度、第64回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会に出場させていただきました、一年会員の紺野莉子です。今回、「誠意のこもった贈り物」の演題のもと、骨髄移植の過程におけるドナー辞退の現状とその解決を訴えました。
現在骨髄バンクに登録しているドナーは55万人。それに対して移植を待つ患者は年間2000人存在し、患者の約95%にはドナーが見つかっています。またドナー登録者数も年々増加傾向にあります。しかし、移植が受けられるのは年間1000人程度であり、患者の約半数が移植を受けられていないのです。これにはドナーの辞退率の高さが起因しています。
骨髄提供をするにあたって、ドナーは入院通院のため2週間程度休みをとる必要があり、ドナーに対する時間的、金銭的負担が大きいのです。
しかし、提供するか、否かには人の命がかかっているものであり、ドナーが休暇を取得できないことで、確実に救われない命があります。
そこで私は「ドナー休暇制度」を法定休暇とすることを提案しました。
辞達学会を代表し花井杯という歴史ある大会に出場したにも関わらず、賞を持ち帰ることができず、悔しさと、申し訳ない気持ちで、いっぱいです。
しかし、花井杯運営に携わってくださった皆様、弁論を一緒に作りあげてくださった先輩方、同期の力を借りることができたからこそ私も演台に立つことができました。
この作成を通して皆さんからいただいたご恩を辞達学会に還元できるよう、これからも誠心誠意努めて参ります。
最後になりますが、運営にご協力いただいた皆様、弁論を一緒に作りあげてくださった先輩、同期の皆さんありがとうございました。
最後になりますが、第64回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会の開催にあたり、ご協賛いただきました企業の皆様や、ご支援いただいたOB・OGの皆様、大会に参加してくださった各大学弁論部の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。